関節リウマチについて

関節リウマチとはどんな疾患?

むかしは、リウマチになるといずれ寝たきりになるというイメージでしたが、医学の進歩に伴い、早く治療をすればほとんどの方が元気に生活しています。

初期の段階では、手や足の指の関節に腫れや痛みが現われたり、朝の“こわばり”がみられるようになります。そして、関節の動きが悪くなる、関節に水がたまる、関節に痛みがでるなどの症状が強くなり、放っておくと日常生活に支障が出てきます。

リウマチを疑う症状
  • ●関節の腫れ、痛みがある
  • ●症状が左右対称
  • ●関節がこわばる(特にがつらい)
  • ●微熱、からだのだるさがある

症状が進むと関節が破壊され変形が強くなります。指が短くなったり、脱臼が見られるようになります。こうならないように早めに治療しましょう。

また、関節リウマチは関節だけでなく貧血や、体のだるさ、微熱がでることもあり、全身にも症状が見られます。これらは症状悪化のサインです。

関節リウマチはどんな人がかかりやすいの?

年代問わず発症しますが、20~50歳代の女性に多く発症する病気です。
男性も発症しますが、女性患者は男性の約5倍です。

わが国の患者数は70~80万人とされており、多くの人がリウマチのため、リウマチだからと言って心配なことはありません。

その状態を知り、早く治療することが大切です。

関節リウマチはなぜ起こるの?

原因はまだはっきりとしていませんが、細菌やウイルスの感染、遺伝的な要因などが考えられています。

関節リウマチは、自己免疫の異常によるもので、自分自身のからだの一部に対して、自分のものではないと認識してしまい、本来ばい菌やウイルスを作る作用が間違って、自分の軟骨や骨を破壊していきます。

この間違いを正すのがリウマチの治療です。

関節リウマチの治療

リウマチの進行速度や経過はかなりの個人差があります。そのため患者さんの症状に応じた治療が必要となります。

最近は生物学的製剤という画期的な薬も出てきており、多くの患者さんが普通の人と変わらない生活を送れるようになってきています。

一方でリウマチのこれらの薬は副作用の問題や高額なことも配慮しなければなりませんので、患者さんと相談しながら治療方針を決めていきます。

・薬物療法

以前は薬が少なく我々医師も苦労していましたが、最近の医学の進歩により以前では考えられない程多くの患者さんが普通の生活を送ることができています。

どの薬が良いかは一人一人ちがうため、患者さんと相談しながら決めたいと思います。

リウマチ反応を抑えるためには、抗ステロイド剤や免疫抑制剤、近年では生物学的製剤を用いることもあります。
そして、炎症が見られる場合は「非ステロイド系抗炎症薬」を用いて、炎症を抑えていきます。

関節リウマチの主な治療薬

非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
腫れや痛みを和らげる、熱を下げる
副腎皮質ホルモン(ステロイド薬)
炎症を抑える。免疫を抑える作用もある。
抗リウマチ薬(DMARDs)
異常な免疫機能に作用したり、免疫を押さえる。
生物学的製剤
リウマチの原因となる炎症性サイトカインなどの働きを抑える

・手術療法

過度の変形で日常生活に支障が強い場合は手術を行うことがあります。

また、関節破壊によって関節を動かすための腱が切れて小指が伸びなくなることがあります。

この時は、腱の縫合を行い再度関節を動かすことができるようにしていきます。

・リハビリテーション・理学療法

リウマチは痛みのために、運動不足となり筋力が低下し、それが健康寿命の妨げになります。そうならないためにも、リハビリが必要となることがあります。

主に、痛みの緩和、関節変形の抑制、全身の筋力の向上を目的に実施していきます。

装具を作成して、関節を支えたり、運動を行って筋力をつけることで全身の機能を維持・向上させていくことも大切な治療の一つです。