橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折はどんな病気?

手の”橈骨”という骨の骨折です。
手首にある2本の骨のうち、太い方を橈骨(とうこつ)といいます。細い方は尺骨(しゃっこつ)と呼ばれています。
高齢者の方の場合には、骨が弱くなっているため転んだだけで簡単に折れることがあります。

この骨折の原因の多くは転倒ですが、転んだ時に手をつくことのできると手首の骨折である橈骨遠位端骨折になりますが。
とっさに反応できなくなってきて、肩をぶつけたりると肩の骨折になり、尻もちをつくと股関節周囲の骨折になることがあります。

また橈骨だけでなく尺骨も同時に折れることがあります。
若い人は転落や事故など大きな外力で骨折することが多く転んだだけで折れることは少ないです。

 

・橈骨遠位端骨折の症状

強い痛みと、短時間での腫れがみられます。

骨折の影響が神経に及ぶと神経が圧迫されてしびれが出てきます。
正中神経という神経の圧迫がおこることがあり、その場合、親指から薬指がしびれてきます。

骨折のため手首に強い痛みがあり反対側の手で支えなければならなくなります。

 

・診断

レントゲンにて骨折の確認を行います。
確認する内容は骨折の有無、折れてる場合は1本折れているのか2本折れているのか、ズレはあるのか?など確認します。

レントゲンで診断がつきにくい場合は、必要に応じてMRI、CTなど精密検査を行います。

 

・治療

①保存療法(ギプス固定)
転位(骨のズレ)がほとんどなく腫れも軽微な場合はそのままギプスをまきます。
転位があれば必要に応じて整復(ズレを戻します)し何らかの固定を行います 手術をしなかった場合の固定(ギプスやシーネ)期間は転位や年齢によっても異なりますが4-6週前後です。

②手術
整復困難(骨のズレが戻らない)場合は痛みの原因となり(疼痛の主な原因は骨のズレのため痛みが継続します)手術が必要になります。
最近はロッキングプレートが開発されより早期からの復帰も可能になってきています。

■主に、下記のような場合が手術が適応となります
・一度整復できてもすぐにまたズレてくる場合
・少しでも早めの復帰を希望する場合
・若い患者さんで正確に戻す必要がある場合

③リハビリテーション
固定や手術が終わってすぐに以前と同様の手になるわけではありません。
どうしても可動域の低下(関節の動きが低下)しますのでリハビリなども行います。
リハビリは早めに介入したほうが回復もいいため、固定中も自分で指などをしっかり動かしましょう。

また受傷直後はどうしても腫れてくるため手を心臓より高くし指をよく動かして腫れの軽減に努めましょう。