ケガ
肉離れ
肉離れのセルフチェック
運動中にふくらはぎが痛くなり動きにくいならセルフチェックしてみましょう。
〇運動中に急に痛くなった
〇痛くなった瞬間、変な音(ブチっと、バチッと)がした
〇ふくらはぎの内側(親指側)、太ももが痛い・押すと更に痛い
〇ふくらはぎの内側(親指側)か、太ももが凹んでいる
〇膝を伸ばすと痛い・足首を反らすと痛い
〇歩行時にいたい
〇が2個以下 →肉離れの可能性があります →整形外科の受診をすすめます。
〇が3個 →肉離れの可能性が強いです →早く整形外科に受診してください。
〇が4個以上→肉離れの可能性が非常に強いです→緊急処置を行い整形外科へ。
緊急処置
①安静(スポーツの中止)②アイシング(冷やす)③挙上④固定(何かで圧迫固定)強くし過ぎない痛みの出ない程度に行う 歩行困難なら松葉杖使用し損傷部位の負担へらす
筋肉が断裂した状態を肉離れといいます。
断裂した筋肉の大きさと症状は一致することが多く、回復もこれに一致します。
発症した場合しばらく不憫なため、予防のストレッチや準備運動をしっかり行いましょう!
Contents
症状
変な音(ブチっという)がした後、痛くて歩きにくくなります。
スポーツや動作時に、ふくらはぎの内側の後方に痛みが生じます。
大腿部(膝から股関節の間)に生じることもあります。
大腿部のものは、前面は大腿四頭筋、後面はハムストリングの筋部分断裂です。
体重をかけると痛むために受傷前のように歩きにくくなります。
なお、強く収縮した筋肉がそのまま固まってしまった状態がこむらがえり(足をつる)です。
スポーツなどで収縮する筋肉が引っ張られる力に負けることで肉離れが起こります。
急な力が加わった瞬間(ダッシュやジャンプ)に発症することが多く、このような動きを伴うスポーツであればどのようなスポーツであっても発症する可能性があります。
診断
スポーツや仕事中に強い力がかかって、典型的な部位に痛みがあれば、肉離れの可能性は高まります。
時には断裂部の陥凹を触れることもあります。
「ぶちっ」「ばちっ」という断裂音を自身で感じることがあります。
肉離れによる痛みには主に以下の3つがあります。
①伸ばしたときの痛み(ストレッチ痛)
②押したときの痛み(圧痛)
③力を入れたときの痛み
痛みの度合いは、肉離れの重症度によって異なります。
筋肉が完全断裂しているような重症な肉離れでは、安静にしていても痛みを感じることがあります。
重症度
筋肉をストレッチした時の痛みやⅯRIなど重症度がわかります。
ストレッチ痛がほとんどなく、歩行時のみの痛みの場合は軽傷(Ⅰ型)の可能性があり数週の安静で改善することが多いですがストレッチ痛がある場合はⅯRIで損傷の程度の確認も考慮します。
Ⅰ型 →血管損傷のみ(筋肉は無事)・ⅯRIでも内出血のみ
Ⅱ型 →筋腱移行部の部分損傷・MRIで筋肉の部分損傷
Ⅲ型 →完全断裂・MRIでも広範囲の筋肉の損傷
予防と治療
安静、湿布、ぬり薬、内服薬、外固定などの治療法がありますが
重症度により治療方は異なりますので医師の診断・治療を受けてください。
スポーツ競技に復帰される方は、ストレッチする時の痛みがとれて、健側と同じ通常のストレッチ感(伸されている感じ)になるまで、ジャンプやダッシュは避けるべきでしょう。
マッサージとストレッチは、治療にも予防にも大切です。
軽症で2-4週、中程度で4-6週が復帰の目安となりますが個人差があります。
無理に早期に復帰すると再断裂の危険があります。
損傷部位は瘢痕組織がまず入り長時間(数カ月)かけてじっくりと元の筋肉に置き換わっていきます。
この瘢痕組織は柔軟性に乏しく再断裂しやすい組織なので少しずつ負荷をかけて戻していきましょう。
中程度以上では歩行が難しく、ギプス・松葉杖を要する場合が多いです。
肉離れを予防するには、いきなり強い運動をやらずに準備運動をしっかりと行い、徐々に強度を上げていきましょう。
筋肉の柔軟性の欠如や筋力のバランス差が大きい選手は肉離れになりやすいため、日ごろよりそれらの解消を心がけることが大切です。
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