石灰沈着症 (急な肩の激痛)

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石灰沈着症(急に肩が激痛!痛くて動かない)

何もしてないのに急に肩が痛くなった!肩が上がらない。
昨日まで平気だったのに急に肩関節(時に肘や手・股関節や足首)が痛くなった。
少し動かすとものすごく痛い痛くて寝られない。
が特徴です。

原因

ズバリ体質です。痛みの正体はリン酸カルシウムです。

カルシウムと言うと患者さんはそれじゃあカルシウムをとったらいかんねと言いますが
全く関係ないのでカルシウムはしっかり摂取してください。
肩の筋肉の一部(肩板)にリン酸カルシウムがたまっていきます。
ある時このたまり切ったリン酸カルシウムが袋からあふれだすと、あの激痛がやってきます(涙)
痛くて寝れません。

検査

痛みの正体のリン酸カルシウムは肩の中でたまると歯磨き粉の様な物質になり(石灰化)
レントゲンやエコーでも白くうつります。これらを使って石灰の場所を確認します。

なおその他の肩に疾患は肩の代表的な疾患をクリックしてください。

治療

とにかく早く痛みをとる必要があります。
まずはステロイドなどの注射を行います。
それだけでは痛みが取れない可能性があるため、痛み止めや湿布なども併用します。

一度の注射で治りにくいこともありますので治らなければ早めに再度受診してください。

石灰沈着は肩だけでなく肘や手、股関節、足首にも起こります。
診断や治療は肩に起きた場合と同じです。
いずれの場合も手術は不要です。

※注意
石灰など整形外科の疾患は動くと痛いですが
(例えば右肩が痛いなら、右肩を動かすと痛みが悪化します)
動きに関係なく常に痛みが持続し
何もせず座っているのに痛い場合は緊急をようすることがあります。

特に左肩が痛い場合は心臓に異変が起こっている可能性があります。
また痛い所が移動(胸からお腹へ痛みが移動など)する場合は、解離性動脈瘤などの可能性があります。

このような場合は至急、救急車を呼んでください。
※膝も急に痛くなることがありますが、石灰ではなく痛風や偽痛風によることが多いです。
(心配はいりませんがかなり痛いので早く受診してください)

急な関節の痛みは
①石灰沈着
②痛風
③偽痛風
の3つが原因のことが多いです。
痛風は有名な痛風発作によるものです。

五十肩も痛いのですが徐々に時間をかけて痛くなります。
昨日まで平気なのに今日から痛いのは五十肩ではあまりありません。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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