腰痛症

腰痛セルフチェック

  1. 動いてない時、何もしてない時も腰痛がある
  2. 背中(腰)が曲がってきた 身長が縮んできた
  3. お尻、脚がしびれる、痛む
  4. 脚(あし)がしびれて長時間歩けない 30分が目安
  5. 動かしたときだけ 腰だけが痛い

①は、重症な腰の病気や内臓から来る腰痛の可能性があるため要注意です。
②は背骨が折れる(腰椎圧迫骨折)とその度身長が縮みます。骨折を何度も繰り返し多数の背骨が折れると身長が縮むだけでは済まず腰が曲がって行きます。これだけ多数の骨が折れるのはそれだけ骨粗しょう症が進行していることが原因です。背中が曲がってきたら要注意です。
③や④のいずれかが当てはまる場合、腰部脊柱管狭窄症腰部椎間板ヘルニアなどにより、腰の神経の障害が起こっている可能性があります。
①~④に1つでも当てはまる場合は、一度受診することをすすめます。
⑤のみの場合、腰の関節(椎間関節)や腰の筋肉などによる腰痛である可能性が高く、あまり心配はありません。

Contents

腰痛症とはどんな病気?

腰痛は、成人の80%が生涯に経験するといわれているごく一般的な症状です。
佐々木整形外科にも腰痛の患者さんは多くみえます。
腰痛のうち原因を特定でないことも少なくありません。

原因

~腰痛を引き起こす代表的な疾患~

  1. 腰に原因がある腰痛(整形外科的な腰痛)
    □急な腰の激痛で動けないぎっくり腰
    ふとした瞬間に激しい腰痛に襲われ直後は動けないほどの激しい腰痛ですが、数日すると腰痛は徐々に改善して行きます。仕事に支障を来すことも多いです□高齢者の腰痛、腰が重い→変形性腰椎症
    年を重ねると腰椎が変形し腰痛を発症します。
    若い頃無理(農作業、重い物を持つ仕事)をしてきた方はなりやすいので要注意

    □高齢者の足のしびれ、長距離歩くと座りたくなる腰部脊柱管狭窄症
    足のしびれや違和感が長距離歩きにくい(スーパーでカートがあれば楽)
    座ればまた歩ける、自転車ならいくらでも歩ける

    □高齢者の腰の激痛、動けない →腰椎圧迫骨折
    高齢になると簡単に腰の骨が折れます(くしゃみ、咳でも骨折します)
    骨折ですので激しい腰痛をともないますが、あまり腰痛を伴わない人もいます

    □腰痛に足の痛みやしびれを伴う→腰部椎間板ヘルニア
    (椎間板という骨を支えるクッションが神経などを圧迫し腰痛を発症します)

    □学生さんが運動しすぎて腰が痛い →腰椎分離症・すべり症
    部活などで運動負荷がかかり過ぎると腰の疲労骨折となり腰痛を発症します。
    腰痛ぐらいと油断して続けていると骨折が治らなくなり痛みが残ることがあります。

  2. 腰以外の病気で腰痛を来す疾患
    腰痛は整形外科的疾患だけで発症するとはありません
    整形以外(内臓など内科的疾患)でよく腰痛を来す疾患 

    □胃潰瘍などの消化器疾患による腰痛
    □尿路結石などの泌尿器疾患による腰痛
    □子宮筋腫などの婦人科疾患による腰痛
    □解離性大動脈瘤などの循環器疾患による腰痛 →激しい痛みが移動します

  3. 不安やストレスなどの精神的な影響での腰痛

上記のように腰痛には様々な原因があるため、適切な診断が重要です。
また、生命にかかわる疾患が原因のこともあるため、医療機関に受診することが大切です。

検査

腰痛の原因は多くあります

  1. まず問診と診察
    ・腰痛の経過(急になったのか、ものもと腰痛があるのか)
    ・痛みの性状(劇痛か、鈍痛か) 誘因(ケガや重い物持って腰痛になった)
    ・再現性(くしゃみをすると腰痛になる)
    ・可動性(中腰は腰痛あっかするからできない、腰痛がひどく動けない)
  2. 問診などを根拠に検査(主にレントゲン撮影)を行います。
    もしレントゲン希望されない方がいれば言ってください。配慮します。
    腰痛の原因がはっきりしない、もっと詳しく調べるがある場合はMRIやCTなど追加検査を行い、しっかり原因を精査します。

治療

腰痛の治療は原因疾患によって異なりますが
一般的な腰痛ではに内服薬、注射療法、装具療法(腰痛用コルセット)、物理療法(温熱・電気治療)、理学療法士による運動療法(リハビリ)があります。
これらの組み合わせで徐々に改善していきます。
どうしても治らない腰痛は精密検査など行い原因検索に努めます。

■内服薬
→腰痛の内服薬は痛み止め、筋弛緩剤(腰痛により筋肉の張りが強い場合)などを処方します。腰痛専用の薬はありませんが痛み止めにも多くの種類があり腰痛の強さや胃の弱さなど配慮し決定します。激しい腰痛の場合は一時的に強めの薬を処方し早めの回復を目指すときもあります(もちろん腰痛が改善したら軽い薬に減らして行きます)

■注射
→腰痛の程度により選択します。激しい腰痛で動けないような場合は日常生活の制限、仕事も制約が出るためそのような腰痛には注射を選択します。どうしても苦手な方には無理にはしません。

■コルセット
→腰痛が強い場合や仕事などが原因で腰痛を繰り返す場合は処方します。時々家族のコルセット(夫のコルセットがあったからして来た)を使用する人がいますのが自分のサイズに適したコルセットでないと腰痛に対して効果が得られにくいので注意してください。また他人のコルセットは正確に装着できてないこともあります(上下が逆、肋骨骨折用のバンド使用など)正確に装着しないとコルセットも腰痛にたいして効果を発揮できません。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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