鵞足炎 (がそくんえん) (スポーツに伴う膝の内側の痛み)

膝の内側の5~6cm下側が痛みます。スポーツをしている人に多いですが変形性膝関節症やケガでも発症することがあります。
なお10~15歳の子供が膝の前が痛い場合はオスグット病の可能性があります。

鵞足は膝の内側のやや下(膝関節の5~6cm下方 脛骨の内側)
ここは3つの筋肉(縫工筋、半腱様筋、薄筋)が骨につく場所です。

鵞足には滑液包(Bursae)といわれるクッションもありますがこの滑液包や筋肉が走り過ぎなどで炎症をおこすと鵞足炎になります。

原因

  • ランニングなど膝に繰り返される負担。(特に坂道)
  • ストレッチなど準備運動不足
  • 柔軟の不足
  • 変形性膝関節症やケガ
  • X脚、肥満、偏平足

鵞足炎は滑液包や筋肉の炎症です。滑液包はランニングなど繰り返す負担で炎症を起こします。
縫工筋、半腱様筋、薄筋などがが硬い場合は炎症を起こしやすく発症しやすいです。
またスポーツだけでなく変形性膝関節症やケガで鵞足を痛めても発症します。
X脚や体重の増加も鵞足の負担が増加し発症します。

症状

膝の内側のやや下(膝関節の5~6cm下方 脛骨の内側)が痛くなります。腫れ熱感などが出る事もあります。
スポーツ時や階段を下る時、歩くときも痛くなります。進行すると何もしていなくても痛くなることもあります。

治療

滑液包や筋肉の炎症のため炎症を取る必要があります。
安静、クーリング(1日3回、毎回20~30分)、内服薬(炎症止め)ストレッチなどがあります。

また症状が強い場合や継続する場合はステロイドの注射も行います。
ただしステロイドは腱を痛めるため使いすぎには注意が必要です。
足の形に合わせたインソールを靴に入れるのも有効です。
鵞足炎では筋肉が硬いことが原因になっているためストレッチで柔らかくすることも有効です。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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