リウマチ・骨粗鬆症

骨粗鬆症について

Contents

骨粗鬆症とは

骨の密度が低下し、骨がもろくなって簡単に折れやすくなる病気です。

特に、腰、手首、股関節などが骨折しやすい部位です。

腰を折ると少しずつ腰が丸くなり、股関節を折ると寝たきりになりやすくなります。

下のセルフチェックで確認してみましょう。

骨粗鬆症セルフチェック

1加齢

2親が骨粗鬆症

3親が背中が曲がっていた

4親が年を取って骨折していた

5痩せている(細い)

6運動不足

7日光を浴びていない(色白)

8喫煙

9過度の飲酒

10閉経(特に早い閉経)やダイエット

11婦人科疾患の一部

12慢性腎臓病

13胃の手術

14糖尿病

多く当てはまると危険。特に②③④は要注意です(親だけでなく祖父母も含む)

コロナに感染し、しばらく寝ているだけで足腰が弱る患者さんが数多くいます。
当院でも歩くことが減った患者さんの大腿骨の骨粗しょう症が進行している傾向がありました。
コロナ騒動の中でも散歩など継続して行っていた方は骨粗しょう症の悪化が少ない印象があります。なるべく歩いたり散歩したり足腰を使ってください。

食べ物

カルシウムだけでなくタンパク質、ビタミンD、鉄分、ビタミンCも摂取を。

①タンパク質
肉や魚などタンパク質は骨の原料となるので肉や魚をしっかり食べてください。

②ビタミンD
腸からのカルシウムの吸収に必要でありビタミンDは日光の光を浴びると合成されます。(どうしても紫外線が気になる人は相談してください。対策を考えます)

③ビタミンCや鉄分
骨の大事な成分のため摂取してください。

では骨粗しょう症どんな病気でしょうか?
人間だれしも年をとります、すると足腰が弱くなるように骨も徐々に弱くなります。

これには個人差がありますが、
骨粗鬆症(骨粗しょう症)になると、骨が折れやすくなります。
骨折しても若いころは治りやすいですが、年を取ると手術が必要になったり、骨折がきっかけで寝たきりになってしまうこともあります。

こうならないように、早期から予防・治療をしていくことで、骨を元気に保ち、明るい老後のために寝たきりにならないようにしましょう。

骨粗鬆症になると?

骨粗鬆症は痛みなどの症状はありませんが、骨が弱くなるため、つまづく、尻もちをつく、くしゃみなど日々のちょっとした衝撃で骨折してしまうことがあります。
特に、腰、手首、股関節の骨が骨折しやすく、これを防ぐことが大切です。

身長が縮んだり、背中が曲がってきます(腰が曲がってくる)
年をとって腰が丸くなる原因の多くは骨粗しょう症です。
一度丸くなると戻せません。

また、高齢になってからの骨折は介護を要する原因となり“寝たきり”になりやすく、子どもたちに迷惑をかけないためにも元気な骨作りは非常に重要になります。

骨粗鬆症になりやすい年齢は?
グラフを見ていただくとわかるように、年を取ればとるほど骨粗鬆症(骨粗しょう症)になりやすくなります。

特に女性に多く、閉経後に女性ホルモンのバランスがくずれて、骨密度が急激に低下していきます。

骨粗鬆症(骨粗しょう症)の原因

ヒトの骨は、作られること(骨形成)と、壊されること(骨吸収)を繰り返して骨量を一定に維持しようとします。骨粗鬆症になるとこのバランスが崩れ、骨が減少していきます。
高齢の女性に多いことから、加齢と、女性ホルモンの減少が主な要因とされており、さらには、内分泌系の異常、食生活や生活習慣とも関係があります。

骨粗鬆症(骨粗しょう症)の診断(骨密度の測定)

骨密度の測定には次の方法があります。

  • DXA法(佐々木整形外科もDEXAです)
    骨の強さは部位によって異なり、当院では腰と股関節を測定しています。腰は最も骨折の多い部位であり、股関節の骨折は寝たきりにつながります。
    エネルギーの低い2種類のX線を使用して測定をします。測定部位は大腿骨(股関節)両方同時に測定します。
    多くの病院が手や踵(かかと)の測定ですが、一番正確に測定できるのはこのDEXAであり佐々木整形外科では高知県でいち早く導入し現在もこのDEXA法で行い続けています。現在、学会ではこの方法を推進しており、佐々木整形外科でもこの方法で骨密度の測定を行っています。
  • 超音波法
    かかとの骨に超音波をあてて測定します。
    簡便ですが治療効果の判定には向いていません。
  • MD法
    X線を使って、手の骨と暑さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し濃度を比較し測定します。

骨粗鬆症の治療方法

骨粗鬆症の治療で目指すのは、主に骨を強くして、骨折を防ぐことです。
主な治療方法は、薬物療法ですが、それ以外にも、運動、日光浴、食事といった生活習慣にも気を配っていくことが大切です。

薬物療法

骨は、「古くなった骨を取り除き、新しく骨をつくる」という作業が繰り返されています。
この代謝を助ける薬を適切にとることが大切です。

食事療法

食事においては、主にカルシウムの摂取が大切です
カルシウムは骨を造る栄養素で、成人男性で1日に650~800mg、成人女性では650mgを摂ることが推奨されています。

推奨食品

  • カルシウムを多く含む食品(乳製品、小魚、大豆製品)
  • ビタミンDを多く含む食品(魚類、きのこ類)
  • ビタミンCを多く含む食品(納豆、緑黄色野菜)
  • 果物と野菜
  • タンパク質(肉、魚、卵、乳製品など)

控えた方が良い食品

  • リンを多く含むもの
  • 塩分を多く含むもの
  • カフェインを多く含むもの
  • アルコール
運動療法

骨粗鬆症の治療は、運動も大切です。
運動不足になると足腰の筋力が弱ってきますよね。
実は筋肉だけでなく骨も弱っていきます。運動という刺激が骨にはとても大切です。
丈夫な骨のためには日々のちょっとした運動習慣をつけましょう。おすすめは、20~30分程度の散歩です。

もし足腰が痛くてできないならぜひ相談してください。
何らかの解決法を一緒に考えていきましょう。
そんな時間がない、暇がない、気力がない(気力はちょっと困りますが)
いろいろ言ってくださいね。これらも相談してください

・日光浴

その他、日光浴を行うことも重要であるといわれています。日光をあびると、ビタミンDが生成されます。
ビタミンDは骨を作るうえで非常に重要な成分であり、日光浴は食事・運動とともに大切にしたい生活習慣です。
一日30分程度当たることがよいといわれています。(強い日差しでは5分程度)

※夏場は熱中症の危険があるので昼間は控えて、朝・有の涼しい時間に行いましょう。毎日の散歩や、畑仕事もお勧めです。(ただし、無理や、やりすぎは注意ですよ)

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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14:30~17:00

※第3、第5土曜日は休診日

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