足・足首

足底腱膜炎 (足の裏が痛い・特に歩き始めに痛い)

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足底腱膜炎(そくていけんまくえん)

足底腱膜炎は、足の裏の痛みとして頻度の高い疾患です。

歩き始めると足の裏が痛い(特に起床時)歩いてると改善。
中年女性に多い。

足の裏(うら)の土踏まずのところに分厚いスジ(足底腱膜)が存在します。
この足底腱膜が踵(かかと)の所で炎症を起こして痛くなるのが足底腱膜炎です。
ランニング、体重増加などで足底腱膜の負荷がふえると、少しずつ踵の部分で痛んでいきます。

すぐに修復すれば症状は起きませんが、負担が多きかったり、年を取ると修復が間に合わず発症します。
年を重ねると足底筋膜自体が弱ってくるため少しの負担でも発症します。

またふくらはぎの筋肉、アキレス腱などが硬くなると
代わりに足底腱膜が頑張ることになり足底腱膜の負担が増加し発症します。

足底腱膜炎になりやすい人

  1. 年齢 40~60歳が多い
  2. 扁平足、ハイアーチ(高すぎる土踏まず)
  3. 運動(ランニングなど)
  4. 硬い場所に立ち続ける業務(給食、教員、工場)
  5. 体重増加

症状

  • 歩き始めに踵をつけたとき足の裏が痛い(特に起床時)歩いていると改善。
  • 夕方頃に足の負担が多いとまた痛くなることがある。
  • 動き始めが痛いが動かしている間に改善する。
  • 中年女性に多い。

■運動による足底腱膜炎
走り始めは痛く途中で改善、後半にまた痛くなることもある。
初期は運動中より運動後に痛くなることがある。

足底腱膜の痛みによる症状

  1. 足の親指を反らせて痛い
  2. 足の裏(踵の部分)を押すと痛い時は要注意!
  3. 歩行開始時に踵(かかと)が痛くなる

これらで痛くなるなら足底腱膜炎の可能性があり。

アキレス腱やふくらはぎの硬さの確認
和式便所にしゃがむ姿勢が保てないならアキレス腱が硬いです。
しっかり足の裏を地面につけて確認してください。

検査

進行すると踵骨に骨棘という骨のトゲや石灰が出てきますので、レントゲンでコレの有無を確認します。
骨棘は症状と一致するものではありません。

足底腱膜炎の治療

①薬による治療
②装具療法
③ストレッチ
④体外衝撃波治療
⑤手術

まずは①~③を行い改善する方も居る一方で長期化する方もみえます。
長い人は年単位のこともあり治療に難渋することがあります。

①薬による治療

足底腱膜炎は炎症が一因となっているため、炎症止め(痛み止め)など処方し症状の緩和を試みます。
なお足の裏の注射は痛いので行っていません。

②装具

偏平足の場合、踵の内側を高く補正し踵が内側に倒れないようにする。
土踏まずの内側タテアーチを補正し高くする。(踵の部分は凹に)

こうすると足底腱膜の負担が軽減します。
また足底板の素材が衝撃を吸収する物もあります。

③足底腱膜のストレッチ

足底腱膜の柔軟性が向上すると負担がへるためストレッチも有効です。
水泳の前の準備運動でアキレス腱を伸ばす運動が足底腱膜の柔軟性を改善します。(15~30秒程度)
また足がつった時に行う姿勢(つま先を反らす)も同様に有効です。

マッサージ
土踏まずのあたりにマッサージを行うと足底腱膜の柔軟が向上するといわれています。
ただし痛みのある部位は行わないようにしましょう。

④体外衝撃波治療

医療機関を受診して6カ月以上治療しても症状が継続する。
足底腱膜炎のみ保険適応となっています。
約半数の人が痛みが半減するといわれています。

⑤手術

足底腱膜の損傷部位を切除する手術や骨棘を切除する手術。
ふくらはぎやアキレス腱を伸ばす手術がありますが専門の医療機関でないと行っていません。
また症状の改善が思ったほど高くないことがあります。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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