ケガ

捻挫 (ねんざ)

捻挫のセルフチェック

  1. 足(足首)を捻って(ひねって)足首が痛い。
  2. 足首の外側(小指側)が痛い、腫れてきた。
  3. 痛くて歩きにくい。足をつけると痛い。
  4. ブチっと変な音がした、背中から叩かれた感じがあった、足首の後方が痛い。
  5. ふくらはぎが痛くて歩けない、特に内側(親指側)が痛い。

①②③の場合は捻挫の可能性が高いです。
ただし足首などの骨折の可能性もあるため一度受診しレントゲンなどで確認しましょう。
④はアキレス腱断裂の可能性があります。
⑤は肉離れの可能性があります。

いずれにせよプレーは中断し無理せず安静にしてください。
ケガの部分は冷やして固定する物があれば固定してください。
(詳しくは治療に記載)

捻挫(ねんざ)とは?

捻挫は足関節(足首)にある靭帯(じんたい 通称スジ)が損傷しておこります。
足関節(足首)ひねることで起こるので、スポーツや段差の踏み外しなどで発症します。

スポーツなら倒れている他の選手を踏んでしまった時に発症します。(踏まれた方は案外軽症なことがあります)
足首をひねった後だんだんはれて来たり、内出血してきたら要注意です。

捻挫(ねんざ)の原因と重症度

足関節の靭帯は内側(親指側)と外側(小指側)にあります。
ほとんどの捻挫は外側で発症します。
では外側のどの部分で起こるのでしょうか?

外側の靭帯は前の部分(前距腓靭帯)が最も弱く後ろの部分(後距腓靭帯)が最も強いため前の部分(前距腓靭帯)で多く発症します。
捻挫したときは足首の外側のやや前方が腫れてることが多いと思います。
たまに足首のやや前側の靭帯(二分靭帯)を痛めることもあり、その場合は、通常の捻挫よりやや前が腫れてきます。
なお内側の靭帯は三角形をしているので三角靭帯と言われていますが、とても丈夫でめったに痛めません。

▶捻挫の重症度
大きく3段階に分けて考えます。
Ⅰ(軽症) :靭帯が伸びる程度で内出血していない状態
Ⅱ(中等度):靭帯が一部だけ切れたもの・内出血が見られる
Ⅲ(重症) :靭帯が完全に切れたもの・内出血が見られる

このように、捻挫と言ってひとくくりにせず、それぞれの重症度に合った、治療方法を選択していく必要があります。

なお捻挫と似たような症状ですが実は骨折だったということがあります。
自己診断はせず画像検査(レントゲンやエコー)などを行いましょう。

捻挫(ねんざ)の治療

ケガした直後はまず冷やし、足をやや高く上げましょう。プレー続行は禁物です。

実は捻挫の中には歩ける人もいます。
しかし後から悪化してくることも多く、最初は何らかの固定(サポーターなど)を行い安静にしましょう。

治療のコツはとにかく腫れを悪化させないことです。
そのためには、下記の方法が有効です。
・免荷(松葉杖など利用し足をつけない)
・冷却
・圧迫
・挙上(足を高く上げておく)
・安静

※ちょっと詳しく
▶捻挫のRICE(ライス)療法について
RICEとは日本語では米ですね。我々、医療従事者は”捻挫の治療はライス(米)“と覚えます
RICE療法とは(Rest:安静、Icing:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)を意味します(英語を覚えるのがめんどくさいという声も聞こえてきますが、カルテ記載や学会では英語が多く泣く泣く覚えさせられました)

このようにして腫れや出血をできる限り抑えられることが大事です。
ギプスや装具で、受傷部位を固定ことで、関節に負荷をかけないように処置する方法もあります。

▶冷却方法について
スーパーのビニールに氷と水と半々で入れ(少量でいいです)
腫れのある部分に15~30分程度あててください。1日3回、ケガをして3日まででいいいです。
特にケガしてすぐは有効です。冬であまりに寒い場合は無理にしないでください。

飲酒や入浴は悪化させるので控えて下さい。
(控える期間は相談ください。程度によりことなります)

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