足・足首

陥入爪・巻き爪

巻き爪(まきつめ)と陥入爪(かんにゅうそう)

爪の先端が丸くなってきた、爪が食い込んで痛い、多くは巻き爪や陥入爪が原因です。

巻き爪 →先端が内側に曲がった爪

陥入爪 →爪の先端が皮膚に埋まっている状態
爪の端を深爪の状態で切り残すとそこが皮膚に突き刺さり発症。
細菌の感染を合併することも多い。(赤く痛い、汁が出る)
爪の形が丸くなってたら巻き爪、爪が皮膚に埋まっていたら陥入爪。

巻き爪を放置すると痛みで姿勢や歩き方が悪くなるり、ひざや腰の痛みの原因にもなります、特に高齢者の場合には転倒のリスクにもなり注意が必要です。

巻き爪の原因

主な原因は以下の3つです。
①「間違った爪の切り方(深爪)」
②「爪への過度な負担」 →外反母趾、足の形に合わない靴
③「長期間、足の指に力がかからない状態」

「間違った爪切り」で多いのは深爪です。

正しく爪を切ると爪が充分に残っているため、歩く時に地面から来る負担を爪が押し返してくれます。
深爪になると、足の指に力が加わった際に爪が地面から来る力に負けてしまい
その結果、爪の先端の皮膚が爪の上に盛り上がってきます(陥入爪の第1段階)
次に盛り上がった皮膚により爪はまっすぐに伸びることができず、両端が巻いて来ます。(第2段階)→巻き爪の完成!

②「爪への過度な負担」

外反母趾や足の形に合わない靴は歩く時に地面からの力が親指に加わるだけでなく、人差し指によって上からも押されます上下両方から挟まれることになり、足の指に過度な負担が加わり、親指の爪がまっすぐ伸びれずに巻き爪になります。
また膝が内側に入って歩く癖がある人は、親指に横から過度な力が加わりこれも巻き爪の原因となります。

③長期間、足の指に力がかからない状態

爪は丸まっていく性質がありますが、歩くことにより地面から負担がかかりバランスが取れて正常な形が保持されています。
しかし寝たきりや足をしっかり地面につけずに歩く癖のある人はこのバランスが崩れ爪が巻いていきます。

対策と治療

陥入爪、巻き爪は対策することで対処することも重要です。
通院後も継続して行ってください。

〇深爪をしない(爪を切り過ぎない)
〇靴を工夫する
〇テーピング処置

深爪をしない(爪を切り過ぎない)

爪を切るときついギリギリまで切りたくなりますが、グッと我慢してある程度残して切りましょう。
指先の皮膚と同じ長さか1mm程度残して切りましょう。
切った後の爪はまっすぐで角は少しだけ切れば充分です。(角を残すのが大事)
これらは発症しやすい足の親指であり他の指は普通に切りましょう。

靴を工夫する

合わないサイズの靴やハイヒールやつま先の細い靴は足の指に負担がかかります。
足の締め付けられるような圧迫感は避けましょう。

テーピング処置(保険適応)

症状が比較的安定していたらテーピングも有効です。
皮膚を引っ張りながら巻いて爪から皮膚を離す(悪い皮膚を剥がす)つもりでテープを巻きます。
当院に受診していただければやり方を指導させていただきます。
テーピングテープも処方します。

コットンパッキング法(変形が軽度の場合)

なお爪が先端の皮膚を押して(爪が刺さって)痛い場合は
米粒程度のコットンを詰めていく(入浴後が効果的)と、皮膚と爪の間に隙間が出来て痛みが改善します。
なおコットンは毎日交換しましょう。

これに上記テーピングを追加すると更に効果的です。
しっかり爪が皮膚を超えて伸びきるまで継続してください。

これらを行っても治らない場合は以下の治療。
(自由診療:当院では行ってないため紹介させていただきます)

爪の形を修正する方法

爪の先端にクリップを装着するクリップ法やより高度な場合はワイヤー法があります。
いずれも1~2カ月に一度金属の入れ替えを行います。
深爪の場合はやりにくいため爪がある程度のびたら行います。

炎症や痛みが強い場合 →ガター法

爪と皮膚との間に医療用チューブを挿入し炎症の改善をはかります。
チューブが緩衝材となり炎症の改善作用があります。
巻き爪の合併により他の方法と組み合わせて治療します。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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