背中

側弯症 (学校検診で背中が曲がっていると指摘された)

脊椎側弯(そくわん)症とは

側弯症には他の疾患に合併して発症するものもありますが、ここでは最も多い側弯症の80%を占める原因不明の側弯症(特発性側弯症)について記載しています。
側弯症の特徴
〇側弯症とは背骨が曲がってしまう疾患
〇100人に数人が発症
〇学校検診で指摘されて受診することが多い
〇立った姿勢で肩甲骨の位置が左右違う場合や前かがみで片方の肩甲骨出っ張る場合は要注意です
〇12歳前後の女子に多い

12歳前後の女子に多く成長終了まで(女子は15歳前後)は、身長の伸びとともに進行する可能性があるため、側弯症の程度により治療が必要となります。
多くは軽度で心配ありませんが中には進行てしまう方もみえます、進行すると胸部の変形(肺の障害)や内臓に影響がでることもあります。
ではどのような方が進行するかというと側弯症の進行には個人差がありますが、低年齢で発見された側弯症や発見された時から高度な側弯は、進行しやすいといわれています。
しかし側弯症の多くは、高度の変形に進行することなく、軽度のままで大人になっていきます。 軽度の側弯症は、将来的に何の障害も残しません。よって軽い側弯を心配しすぎる必要ないといわれています。

早期発症側弯症について
10歳までに発見される側弯症を早期発症側弯症といいます。この場合、成長終了までに期間が長く進行する可能性があり注意が必要です。早期発症側弯症は成長とともに改善する方もみえますが逆に進行することもあり長期の経過観察が必要です。

椎側弯症の治療

側弯症は程度(角度)により軽度、中等度、重度に分類されます。

軽度(軽傷)の人が多く中等度以上に進行する人はごく一部ですが、中等度以上なら以下の治療が必要となります。
当院では子供さんの将来も考え中等度以上の方は脊椎の専門病院に紹介させて頂いています。

軽度の方はレントゲンによる経過観察でいいですが、
側弯が20~45度程度の中程度の場合は25度前後になると変形を進行させないために装具治療を開始します。

装具は装着時間が長いほど効果があり入浴以外は装具を装着します。
サボらず装着しましょう。装具開始後は3~4月毎にレントゲンで確認します。

やがて成長が止まり進行のリスクが低下したら徐々に装着時間を減らし(夜間を中心に残り1~2年装着)、最終的に装具治療を終えます。個人差があるため主治医の先生のアドバイスに従ってください。

重度の場合は、手術が必要になります。背骨をまっすぐの状態に矯正します。以前にくらべ技術や機械が進歩し安全に行えるようになってきています。

・成長終了後の進行する可能性がある側弯症
特殊な原因による(神経線維腫症、神経・筋性側弯症など)や高度の弯曲を有するものでは、成長終了後も少しずつ進行するとされています。

・その他
かばんが重くそれが原因ではと心配されますが関係はないようです。
徒手矯正、マッサージなどは効果は期待できません。

成長終了の時期について

成長終了の目安はいろいろありますが、その一つにRisser sign(リッサーサイン)があります。これは骨盤のレントゲンで腸骨稜の骨化をみると背骨の成長と相関するためです。
0~5までの6段階あり5に近いほど成長は終了に向かっていきます。
装具は3以下に処方されることが多いです。4以上になると外す検討に入ります。(もちろんこれだけでは決定できませんので主治医の先生と相談してください)

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