ケガ
肋骨骨折(胸をぶつけた)
Contents
肋骨(ろっこつ)骨折の症状
肋骨(あばら骨)は胸にある肺や心臓を守ってくれる骨です。
胸をぶつけたり、咳やくしゃみのやり過ぎでも折れることがあります。
以下の場合は要注意です
- 咳(くしゃみ)や深呼吸をすると胸が痛い
→咳などで骨折が動くと痛い - 起き上がりや動くと胸が痛い
- 肩を動かすと胸が痛い
- 痛い所を押すと余計に痛い(骨折が悪化するのであまり触らないように)
その他内出血(アザ)や重症になると息苦しさ(呼吸困難)などあります。
息苦しさ(呼吸困難)があれば救急車よんで病院に至急受診してください。
肋骨骨折の原因
- ケガ
→風呂場の浴槽でぶつけた、転んで胸を打った、家具などでぶつけた - 高齢
→高齢者は骨が弱いため小さい外力でも骨折することがあります - 咳、くしゃみでも骨折
花粉症や喘息や風邪で咳やくしゃみが多いと繰り返す
衝撃に負けて骨折することがあります - ゴルフなど
→ゴルフのやり過ぎ(打ちっぱなしで練習し過ぎた)
特に初心者のハマり始めの人
左の後方の肋骨に多い(右効きのゴルファーは左に発症)
骨折のため何等かの外力に負けて肋骨が折れて発症します
肋骨骨折の診断
まずは胸部の触診とX線撮影(レントゲン)を行います。
ただし肋骨(あばらの骨)は肺や肋骨同士と重なったり、肋骨自体も細いため1度のレントゲンではわかりにくく後日のレントゲンで骨折が判明することもあります。
また肋骨の前方部分は軟骨成分が多く肋軟骨と呼ばれていますが、ここはレントゲンなどでは確認できません。
しかし軟骨骨折も痛みで苦しむ方もあり骨折同様バンドで治療することもあります。
また肋骨骨折には肺の損傷(血胸、気胸)皮下気腫など危険な合併症の可能性もあり、その場合はCTなど行う時もあります。
肋骨骨折の治療
固定(バストバンド)、内服(痛み止め)、湿布が基本になります。
これらの治療でほとんどの方が数週間で痛みは改善します。
ただし骨折だけでなく肺を損傷(気胸、血胸)、皮下気腫など危険な合併症もあり一度は整形外科の受診を勧めます。
当院ではこれらの危険な合併症を見落とさないためにも多くの患者さんの指の酸素の状態を確認しています。
バストバンド
肋骨を固定し痛みの改善を図ります 肋骨は呼吸する肺の周りにありギプスは出来ないのでバンドで骨折部位を安定させます。
息を吐ききったところで巻いてください(まずは上側を固定)
時々息を吸い切った所で巻いてる人がいますが間違えないように(重要)
たまに上下を間違える患者さんもいますので当院ではわかりやすく記載しています。
内服(薬) 湿布(シップ)塗り薬
肋骨は細い骨ですが呼吸の度に動くため案外痛いものです。
痛みがあるときはあまり我慢せず痛み止めの使用してください。(無理にとはいいません)
湿布や塗り薬は直接肋骨の近くに作用するため疼痛改善に有用です。
当院の湿布はしっかりと張り付くタイプを処方することが多く、湿布による固定効果もあるのか当院の患者さんは、再診の時に痛み止めはいいけど湿布は希望される方が多い印象です。
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