ケガ

足の指(趾)のケガ (家具などにぶつけた)

Contents

足の指(趾)のケガや骨折

自宅での処置

  1. 隣の指とバンソウコウやテープで固定

  2. 足を上げる → 布団の上にタオルなどを引いて足を高く
    (足が下にあれば腫れて痛くなる イスに座るのはダメ)
  3. 入浴は控える。飲酒も不可
    患部が温まると痛くなる、飲酒は後から痛みが悪化
  4. 痛み止め、市販のロキソニンで可
    ロキソニンは飲んで30分から効いてくるが2-3時間で切れてくる
    胃潰瘍など胃が弱いの人はカロナールの方が無難
  5. 詳しくは応急処置の項目に記載

足の指(趾)は家具などにぶつけたなどケガの多い部位です。
以下の場合は骨折の可能性が高く、早めに整形外科の受診をお勧めします。

骨折のセルフチェック

  1. 腫れが強い(引かない)
  2. 内出血がある
  3. ケガした指のために痛くて歩きにくい
  4. 靴が履きにくい
  5. 押すと痛い
  6. いつまでも痛む

①~⑥が多いほど骨折の可能性が高くなります。
足の指(趾)は小さいため軽い外力でも折れることがあります。

ケガもないのに足が痛くなってきた場合は痛風の可能性があります。
打撲だと思って様子みていたが、痛みが継続し実は骨折があったはよくある話です。

角にぶつけた(特に小指(趾))だけでなく
爪先立ちで体重が乗って骨折することもあります。

骨折は時間がたつと自然についてきますが骨がズレたまま癒合してしまうこともあり(変形治癒)
こうなると戻すのは大変なので早めに受診してください。

手の指のケガはクリック →指のケガ・指の怪我
その他の部位のケガは →全身のケガについて

応急処置について

①固定(骨を固定する)

指(趾)が動くと痛いので(出血がないなら)湿布や絆創膏などで固定
骨折部が動くと激痛→固定して動かさない。

②入浴や飲酒

お酒→腫れや痛みを悪化させますのでしばらく控えてください。
入浴→温めると腫れや痛みを増強しますのでなるべく控えてください。
夏の暑い日などはサッとシャワーで済ませて患部を温めないようにしてください。

③冷やす(腫れが改善し症状を軽減)

冷やすものがあれば15~30分程度冷やしてください。1日3回程度。

④挙上

足は体の一番低い位置にありますが、それは腫れの原因になりますので
椅子の上などにケガした方の足をのせてなるべく高くしてください。
夜間も少し高めを意識してください。

治療、いつ頃治るか

①骨折がない場合

症状により固定を行いますが、骨折がなければ多くは湿布などで数日から数週間で回復します。(もちろん例外もありますが)

②骨折がある場合

骨折があれば固定を行います。
固定方法は主にテープ固定かシーネ固定(添え木による固定)になります。

テープ固定→隣の趾とテープで固定する方法
治療期間→骨折の場合は程度にもよりますが痛みが引くまで3~7日間。

固定期間は軽傷なら3~4週、経過により6週前後要することもあります。
多くの方が踵歩行で何とか今まで通りの生活や仕事をそのまま行っています。
(これは一般例であり例外もあります)

余談

骨に良性腫瘍(内軟骨腫)があると骨が弱くり些細な外力で折れることもあります。

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広報しまんと10月号にて掲載

四万十市の『広報しまんと』2024年10月号にて当院が掲載されております。

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